ドラクエ考察はくぶつかん

ゲーム内では語られていない疑問点について考察します。ネタバレ注意。

死んだはずのシンシアがエンディングで登場する理由を考察

Hatena Feedly

ドラクエ4の第5章「導かれし者たち」は勇者の故郷がデスピサロによって滅ぼされるショッキングなシーンから始まります。

この時に勇者の幼なじみであるシンシアも命を落としてしまいますが、なぜか彼女はエンディングに登場しています。今回はこの理由について考えてみたいと思います。

シンシアがエンディングに登場する理由

シンシアがエンディングに登場する理由を普通に考えると

  • 実は死んでいなかった
  • 死んでいたがなんらかの力で蘇生した

このどちらかが妥当ですよね。それぞれ掘り下げてみたいと思います。

実はシンシアが生きていた説

シンシアが死んだシーンは直接描かれていない

ご存知の通り、勇者の故郷がデスピサロに襲撃されるシーンは村の地下に匿われた勇者視点で描かれるため、デスピサロとその配下のセリフのみでしか情報を得られず、具体的な様子は分かりません。

このセリフから判断できるのはデスピサロの配下が勇者(シンシア)に止めをさしたということだけ。映像がない以上、この魔物がただ勘違いしただけで実はシンシアに逃げられてしまっていたのかもしれません。

滅びた村の状態からデスピサロ軍襲撃の様子を考える

ここでデスピサロに滅ぼされてしまった後の村の様子に注目してみます。

  • 村人の死体が1つもない
  • 緑が茂っていた木が枯れ木に変わっている
  • あちこちに毒の沼地が発生している

これらの様子から推測できるのは、デスピサロ軍が打撃や斬撃のような物理的攻撃による蹂躙を行ったというよりは、炎や毒などの広範囲に影響がある能力を使ったのではないかということ。

斬撃や打撃で村人たちを虐殺していったのであれば死体が残らないのは不自然ですし、地面や木を腐敗させるようなことはないはずですからね。毒や炎であれば村人たちを跡形もなく消し去ることもできそうですし、周囲の地形まで巻き込んで破壊してしまうのにも合点がいきます。

また、デスピサロ軍が炎や毒などを駆使して村を襲ったのであれば、村全体が煙霞でかなり視界が悪くなっていたでしょうから、シンシアが煙に紛れて逃げる隙もあったかもしれません。

シンシアがデスピサロを欺いた策

しかし、勇者に化けたシンシアが逃げたとあってはデスピサロ軍の侵攻は止まりません。彼らの目的は勇者を始末することですから当然です。

なので、シンシアが逃げ延びつつデスピサロに「勇者を仕留めた」と錯覚させるためには一工夫必要になります。

シンシアがモシャスという高等な呪文を使えることを踏まえて、他の呪文もそれなりに使えると仮定して以下の可能性を挙げさせていただきます。

ルーラで退避

例えば敵の炎が自分に当たる直前で爆炎に紛れてルーラで逃げてしまう・・・というのはどうでしょうか。

もしかしたら魔物側から見ると勇者を跡形もなく焼き尽くしたように錯覚するかもしれません。

ただ、山奥の村の住人達は外部との接触を断って勇者を守り育てることを使命としているので他の町を訪れたことがない可能性が高いですよね。これはシンシアも例外ではないはず。であればルーラの行き先もないということになるので、ちょっと可能性としては低いですが可候補の1つとして挙げておきます。

マヌーサでザコ敵を幻惑

デスピサロにマヌーサは効果がありませんが、彼の部下が相手であれば話は別。マヌーサで敵を幻惑し、自分を仕留めたと錯覚させるという手も考えられます。この時デスピサロは部下がシンシアを仕留めたシーンを直接見ておらず、部下の発言をそのまま信じて勇者を仕留めたものと勘違いしたというケースですね。

弱い敵を間接的に利用してデスピサロをも欺くなかなか良い作戦ではないでしょうか。

 

しかし、いずれにせよこの後世界中を旅する勇者たちが逃げ延びたシンシアと再会しないのはどうしても不自然に思えます。

山奥の村外部にシンシアの身寄りがあるはずはありませんし、勇者たちが旅先でシンシアの目撃情報を聞かないのも不思議です。上手く逃げ延びたのであればシンシア自身も勇者の無事を確かめるために再会を望むでしょうし、それにも関わらず再会がエンディングにおいてあのような形で実現するのはやはり腑に落ちません。

 

よって、ここからはデスピサロたちのセリフを素直に読んでシンシアは殺されてしまっていたという方向で考えたいと思います。

エンディングでシンシアが生き返った説

さて、シンシアがデスピサロに殺されてしまっていたが、エンディングにて復活した説。個人的にはこちらの方が可能性が高いと考えます。

一番大きい要素はやはりリメイク版でロザリーが世界樹の花で生き返るシーンとシンシアがエンディングで登場するシーンのエフェクトが全く同じであるという点。空から光が下りてくる演出ですね。

あえて演出を揃えたと言うことは、シンシアもロザリーのように何らかの力で蘇ったということを示唆していると考えるのが自然です。

モシャスによる変身が見破られるリスクをどう回避したか

ところで、シンシアが本当にデスピサロ軍に殺されてしまっていたと考えた時、懸念する事項が1つあります。

それは、モシャスによる変身を見破られ、正体がバレる可能性

と言うのは、モシャスをはじめとした補助呪文全般は対象が死んだ時にその効力を失ってしまうから。戦闘中倒れたキャラクターを復活させた後にスクルトやフバーハなどが解除されてしまっていてもどかしい思いをしたことがある人も多いはず。

となると、シンシアが死んだ瞬間にモシャスが解除され、本物の勇者でないことがバレて勇者の身代わりとしての役割を果たせなくなってしまう危険性は大いにあったと言うことです

では、なぜシンシアはデスピサロに正体がバレずに済んだのでしょうか?

これは上述した通り、村人たちが跡形もないほどに炎や毒で消滅させられてしまったからだと推測できます。これだとモシャスが解けようが正体がバレる心配はありません。

むごい話ですが、仮に一瞬で消滅しなくとも皮膚がボロボロにただれてしまうぐらいダメージを受けてしまえばモシャスが解けてしまっても判別されないでしょうしね。

また、もし正体がバレそうな殺され方をしそうになった場合、シンシアはメガンテなどを使って自爆するつもりだったのではないでしょうか。

実際に小説版のドラクエ4ではシンシアが多くの敵を道連れに自爆する演出がされていますが、正体がバレず敵の数も減らせる有効な策である言えます。

 

しかしもちろん、ゲーム上ではデスピサロの部下が「勇者を仕留めた」と発言しているのでシンシアが実際に自爆を使うことはなかったと判断できます。

シンシアが生き返った理由

あとはシンシアが生き返った方法ですが、残念ながらこれは考察のしようがないぐらい情報がないんですよね・・・。

マスタードラゴンの力だと言うのが最もそれらしいですが、マスタードラゴンに人間を生き返らせる力があるという根拠はありません。かと言って、マスタードラゴンを除いてそんな超常的な現象をあのタイミングで引き起こす何かが存在しているとも思えません。

自分の代わりにデスピサロを討って世界に平和をもたらしてくれた勇者への餞別といったところでしょうか。

マスタードラゴンは禁忌を破って地上に降りた天空人(勇者の母親)を罰した過去がありますが、彼女が禁忌を破ったおかげで勇者が生まれ世界を救う結果に繋がったわけですから、勇者に対する負い目もあったのかもしれません。

それも含めて水に流す意味でシンシアを生き返らせ、自らの誘いを断って地上界で生きていくことを決意した勇者を彼なりに祝福しようとしたのではないでしょうか。

まとめ

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