ドラクエ11では勇者とベロニカの連携技で「メドローア」という呪文が登場します。ご存知の方も多いと思いますが、これってもともとドラクエのスピンオフ作品であるダイの大冒険で登場したものを、ドラクエ側に逆輸入したものなんですよね。
今回はダイの大冒険におけるメドローアの設定をもとに、この連携技の裏側にある事情や、よりハイレベルなメドローアを完成させるための条件などを考えていきたいと思います。
極大消滅呪文(メドローア)概要
メドローアは対象を破壊するのではなく消滅させるという性質を持った当たれば必勝の呪文です。
ダイの大冒険ではかつて勇者アバンとともに魔王ハドラーを討伐したメンバーの1人、大魔導士マトリフによって編み出されました。後に彼に弟子入りしたポップが受け継ぎ、物語の後半ではポップの切り札として活躍。ラスボスである大魔王バーンとの戦いでも使用されました。
メドローアは右手でヒャド系のエネルギー、左手でメラ系のエネルギーを扱い、双方を全く同じ強さで束ねることで完成する技で、ポップはメラ系の方が得意なためにどうしても強さに偏りが出て使いこなすまでに苦労していました。
ドラクエ11ではこの高度な呪文を1人ではなく勇者とベロニカの2人の力で完成させています。
ドラクエ11のキャラクターが習得する攻撃呪文
メドローアを実現可能なメンバーは勇者、ロウ、ベロニカの3人
- 勇者:メラ系、ギラ系、イオ系
- カミュ:ジバリア系
- セーニャ:バギ系
- ベロニカ:メラ系、ギラ系、イオ系、ヒャド系
- シルビア:バギ系
- ロウ:ヒャド系、ドルマ系
各キャラクターが習得する攻撃呪文の種類を見てみると、確かに主人公がメラ系、ベロニカがヒャド系を担当するメドローアの演出に不自然なところはありません。
他にも
- 勇者(メラ系)×ロウ(ヒャド系)
- ベロニカ(メラ系)×ロウ(ヒャド系)
- ベロニカ単独
の組み合わせでも原理的にはメドローアを使うことができそうですね。
ポップを再現!ベロニカの単独メドローア
個人的には原作のポップと同じようにベロニカが単独でメドローアを扱うシーンを見てみたかったです。
ちなみに、ベロニカがスキルパネルから習得する呪文、メラ系は最上位のメラガイアーまで覚えるんですが、ヒャド系はマヒャド止まりなんですよね。つまり、ポップと同じようにヒャド系よりメラ系を得意としていると考えられるのでメドローアを個人で放つにはポップのように苦労することになるのかもしれません。
完全に妄想でしかありませんが、もしドラクエ11のサブイベントなどでベロニカが個人でメドローアを習得しようとするエピソードが挿入されたりしたらダイの大冒険好きにはたまらないですね。
2人メドローアの難易度
難しさはドラゴンボールのフュージョンの如し?
ところで、メドローアを2人で完成させるのもかなりの難易度なのではないかと予想されます。
メラ系とヒャド系のエネルギーを二者の間で全く同じにするのは二人の息を完全に合わせなければならないはず。そう、さながらドラゴンボールに登場するフュージョンのように。ドラゴンボールではトランクスの方が悟天より少し気が大きいがために悟天に合わせて気を抑えるというやり取りがされていましたが、これはメドローアを完成させる上でも全く同じことが言えるはずです。
こと攻撃呪文の扱いにかけては勇者よりベロニカの方が優れているでしょうから、ベロニカが勇者に合わせて魔力を抑える必要がありそうです。これって口で言うほど簡単な話ではないと思うんですよね。それとも自称「最強の魔法使い」にとっては相手の魔力に合わせて強さを調節するぐらいわけないのでしょうか?
メドローア完成のカギはベロニカが握っている
面白いことに、3DS版のドラクエ11でメドローアの演出を見ると勇者が先にメラ系のエネルギーを放出→ベロニカが後からヒャド系のエネルギーを放出という順番になっています。つまり、ベロニカの方が後なので勇者の魔力の強さに合わせてヒャド系のエネルギーを調節することが可能ということ。こう考えると、メドローアの完成はベロニカが負担している部分の方が大きいのかもしれませんね
なお、PS4版の演出では二人同時にメドローアを完成させているように見えますが、3DS版と違い、その後2人が中央でメラとヒャドを練り合わせているような演出を見ることができます。3DS版に比べると根拠は弱いですが、個人的にはこの間の微調整を主にベロニカの力で担っているのではないかと考えています。
ベストの組み合わせはベロニカ×ロウ?
また、ベロニカと勇者の組み合わせだとそれぞれの習得呪文からしてマヒャドレベル×メラゾーマレベルの掛け合わせしか行うことができません。
メドローアをより高いレベルで完成させるならマヒャデドスを使えるロウとメラガイアーを使えるベロニカの組み合わせの方がベストなのではないかと考えられます。
とは言え、上述した通り2人の息を合わせることの方が重要視される呪文なのでベロニカ×ロウよりベロニカ×主人公の組み合わせの方が息が合っている…のかもしれませんね。
まとめ
ダイの大冒険におけるメドローアは非常にシビアな魔力のコントロールを求められる呪文。ポップのように個人で成功させるのも難しいが、ドラクエ11のように勇者×ベロニカの二者間で成功させるのも至難。この繊細な魔力調節は主にベロニカの力によって絶妙にコントロールされることで初めて実現できているものと考えられる▼
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