ドラクエには姿かたちが同じで色だけが違うモンスターが数多く登場します。スライムとスライムベス、といった具合に。
今回はドラクエ5を題材にしてどの色のモンスターが強い傾向にあるのか?という統計を取ってみたいと思います。
ドラクエ5の色違いモンスター調査方法
まず初めに調査方法について例を挙げて説明します。
- とげぼうず(緑)
- スピニー(オレンジ)
- ばくだんベビー(ピンク)
ご存知の通り、ドラクエ5に登場する色違いモンスターを弱い順に並べたものです。
この場合、緑にマイナス1ポイント、オレンジに0ポイント、ピンクに1ポイントをそれぞれ加算します。下位種にマイナスポイントをつけるのは、登場回数の多さだけでポイントが増加するのを避けるため。
上位種に該当する色ほどポイントが高くなり、最終的にドラクエ5に登場する色違いモンスターたちの中でポイントが高くなるのはどの色かを調べます。
中には複雑な彩色で色を判断するのが難しいモンスターもいるので主観が入ってしまう部分がありますが、基本的に最も多くの面積を占めている色を採用して考えるものとします。
また、色違いモンスターが2種類しかいないモンスターも多く見られますが、そこまで含めると色違いが3種類存在するモンスターとの重みづけがややこしくなるので今回は除外して考えます。
個人的には黒色のモンスターが強い傾向にあるのではないかという事前予想を立てつつ、以下実際に集計していきたいと思います。
3種の色違いモンスター一覧
まずは今回対象となる3種類の色違いが存在するモンスターを一覧にします。なお、ボスキャラはどれを上位種とするか判断が難しいため含めていません。
- とげぼうず→スピニー→ばくだんベビー
- くびながイタチ→スカンカー→ガスミンク
- ナイトウイプス→デススパーク→フレアドラゴン
- マッドプラント→わらいぐさ→エビルプラント
- ホイミスライム→ベホマスライム→しびれくらげ
- まほうつかい→まどうし→グレゴール
- メラリザード→ベビーニュート→ドラゴンキッズ
- がいこつへい→しにがみへい→ゾンビナイト
- ピッキー→クックルー→デスパロット
- ドロヌーバ→マドルーパー→ジェリーマン
- とつげきへい→ランスアーミー→じゃしんのへいたい
- ダークマンモス→パオーム→ガネーシャ
- ホースデビル→メッサーラ→バルバロッサ
- キングスライム→スライムベホマズン→メタルキング
- デンタザウルス→サウルスロード→バザックス
- ひくいどり→ホークブリザード→れんごくちょう
- シャドーサタン→イズライール→ライオネック
- リザードマン→りゅうせんし→シュプリンガー
以上18種類。×3なので54体。こうして見るとなかなかの数ですね。
モンスターの色と強さの関係
さて、この中でいったい何色のモンスターが強い傾向にあるのか、以下集計の結果です。
第3位:オレンジ、ピンク、黄色
同率3位で暖色系の3つがきました。合計ポイントは1。
オレンジはライオネックなど。ピンクはばくだんベビー。黄色はシュプリンガーやゾンビナイトなどがポイントを高める要因となっています。
暖色系は穏やかなイメージなので弱いモンスターが多いかと思いきや、意外と平均レベルは高め。特に黄色は上位種が多く、ハイレベルな傾向。
第2位:赤、白
同率2位で赤と白。合計ポイントは2。
赤はフレアドラゴン、ジェリーマンなど。白はガスミンク、しびれくらげがポイントを上げる要因となっています。
ただ、今回はしびれくらげをベホマスライムの上位種としたんですが、この2匹はほぼ同時期に登場する上にステータスも大差ないので正直微妙なところ。そもそも白いモンスターは全部で3種類しか存在しておらず、合計9種類のうち上位種が4種類も存在する赤色と比べるとちょっと同率に扱うのは躊躇われました。
ポイントの付け方にもう少し改善の余地があるかもしれません。
第1位:紫
1位は断トツで紫。ポイントは4。
紫の特徴は最上位のモンスターにしか存在していない色であると言うこと。エビルプラント、デスパロットなどが該当します。全体的に暗めの紫が多いのが印象的でした。
最下位:茶色、緑
最下位は同率で茶色と緑。マイナス4ポイント。
茶色は唯一バザックスと言う最上位種が存在しますが、それを打ち消すほどの下位種が存在しています。くびながイタチ、ビックアイなどがそうですね。
緑は最上位種が存在せず、中位と下位のみで構成されています。まほうつかい、がいこつへい辺りが下位種の代表でポイントを押し下げる形になりました。
モンスターの色と強さの相関関係
調査結果を見て驚いたのは、黒色のモンスターがほとんどいないということ。今回の対象ではシャドーサタン1体のみ(しかも下位種)事前予想は大外れでした。
この辺、予想を誤ってしまったのはドラクエ8の闇の世界のモンスターたちのイメージが強かったせいかもしれません。
下位種に関する考察
それから、緑や茶色のモンスターが下位種に多いという点。
これらはアースカラー=より自然に近い体色をしていると言うことで一般的な動植物に近い性質を持っていると考えられます。
なのでモンスターとしてのパワーも比較的劣る傾向にあるのだと言えそうです。
また、弱者の生存戦略としてアースカラーなら強敵に出会った場合に保護色を用いて身を隠すのにも有利。下位種に茶色や緑が多いのはなるべくしてなっているのかもしれません。
上位種に関する考察
最後に1位になった紫について。赤紫や青紫と呼べそうな色のモンスターが多かったので正直、赤、青、紫の分類には迷いました(ガネーシャやムーンフェイスなど)あとは極彩色のれんごくちょうも難しいところですが紫が多く見えたので紫に含めています。
紫は植物の色としては珍しくありませんが、動物の体色としては珍しい部類。今回の対象には動物系で紫の体色を持っているモンスターが多数でした。
つまり、動物の色として余り見られない色のモンスターが上位種に多いので、上述した通り緑や茶色のモンスターが弱い傾向にあると言うことと逆説的に同じことを言うことができそうです。
まとめ
以上、限られた範囲で、かつ主観を含んだ調査ではありますが、モンスターの色と強さには相関関係があるように見受けられました。
茶色や緑などのアースカラーを体色に持つモンスターは一般的な動植物としての性質が強く、魔物としての力は弱い傾向にある。その逆に、紫のような自然界(動物)に余り見られない体色を持つモンスターは上位種に多く、魔物としての力も強い様子が伺える▼
ちなみに、今回集計に使ったファイルはこちら↓