ドラクエ7の過去のグリンフレーク編ではあめふらしによってもたらされた灰色の雨で町人全員が石にされています。
ここで気になるのは、明らかに灰色の雨に触れていないであろう屋内の人々まで石になっている点。この理由について考察します。
灰色の雨概要
灰色の雨とは、過去のダイアラックとグリンフレークを襲った災厄で、触れた人間を石に変えてしまう力を持っています。
雨を浴びた時間が長いほどその効果は強まるようで、グリンフレークのペペはリンダを庇って最も多く雨を浴びたためにより強い形で石化の呪いを受けてしまった様子が作中で描かれていました。
天使の涙という秘薬によって呪いを解くことができますが、石になった人体が原型を留めている必要があるらしく、長期間雨風に晒されて風化したダイアラックの人々は助かりませんでした。
風化に限らず、石像に何らかの形で傷が付くと復活は難しいものと思われます。数ある敵の能力の中でもかなり強力な部類に入ると言えるでしょう。
↑とぼけた姿をしているくせに能力は凶悪
灰色の雨を浴びなかった人たちの様子
ダイアラックでは灰色の雨が降ってきて慌てて家の中へ駈け込もうとしたものの、間に合わずに石化してしまったヨゼフの父キーンの姿が見られます。
また、グリンフレークでは灰色の雨が降り始めた後になんとか外から建物の中に入ることはできたものの、結局石化してしまった人物が多く目につきます。
これらの状況を見るに、灰色の雨は非常に短時間、かつ少量でも浴びてしまえば対象を石化させることができる即効性を持っていることは間違いありません。
しかし、問題は明らかに雨を浴びていない人物。
ヨゼフ以外の人物が雨ごいの儀式で屋外にいたダイアラックにはそんな人物はいませんでしたが(肝心のヨゼフも雨に打たれてから地下に入ったかどうか明確に描写されていないため除外)
その一方、グリンフレークでは雨が降る前から屋内にいたであろう人物がいくらか見受けられます。
民家で料理をしている女性や、地下の酒場にいる戦士や踊り子などがそうですね。なぜ彼らまで石化してしまっているのでしょうか。
石化の原因は揮発性物質
ちなみにこの灰色の雨、クレマンやキーンはセリフの中で「濁った雨」とも表現しています。改めて説明するまでもありませんが、これはつまり雨粒を灰色に濁らせるほどの何かが混ざっている状態。この「何か」こそが石化の原因物質であることは明らかです。
現実世界でも雨が降る前や降っている最中に「雨のにおい」を感じたことがある方は多いと思いますが、このにおいは土中に蓄積した化学物質が雨によって揮発することで発生しているそうです。
においを感じるということはつまり、人間がその揮発性物質を呼吸に伴って体内に取込んでいるということに他なりません。
灰色の雨の原因物質も揮発性が高く、呼吸によって体内に取込むことでも石化を起こしてしまうのだと考えられます。
ドラクエの世界の一般的な建物は気密性も高くないでしょうから、雨が降った時の空気の成分の変化は屋内にもダイレクトに伝わるだろうと想像できます。よって、揮発性が高く空気中に飛散している灰色の雨の原因物質を屋内にいても吸い込んでしまうというわけですね。
厳密に言うと語弊がある表現ではありますが、屋内の人物は病原体で言うところの空気感染、屋外にいた人物は接触感染によって石化してしまったというとイメージし易いかもしれません。
まとめ
ダイアラックとグリンフレークを襲った石化現象は、灰色の雨の雨粒に溶け込んでいる揮発性の高い物質が原因となっている。雨に直接触れる以外に、空気中に飛散したこの物質を呼吸を介して体内に取り込むことでも石化してしまうため屋内にいても安全とは言えない▼