ドラクエ考察はくぶつかん

ゲーム内では語られていない疑問点について考察します。ネタバレ注意。

トルッカの誘拐事件における身代金5000Gの価値を現実世界と比較しつつ考察

Hatena Feedly

ドラクエ6のトルッカではビッグ&スモックという山賊コンビが町長の娘エリザを誘拐し、身代金を要求するというイベントが発生します。

この時要求してくる金額が5000G。冒険が終盤に近付くにつれて主人公たちにとってはそこまでの大金ではなくなってきますが、これはあくまでも歴戦の冒険者としての金銭感覚。

一般的な町人にとっての5000Gとはどの程度の負担になるのか現実世界の金銭感覚と比較しつつ考えてみます。

トルッカ町長の経済状況

トルッカでの一連の誘拐イベントを振返ると、トルッカの町長は一括で5000Gを支払う能力はないようで、町の人々にお金を借りて回っている様子が語られています。

トルッカはそこまで規模の大きい町ではありませんが、町長クラスとなれば世界規模で見ても富裕層に分類されるはず。彼の屋敷は少し洒落た感じの部屋が3つある大きめのサイズですし、ペットとして犬を飼う余裕もありますし、所謂「小金持ち」と呼べる程度に裕福なのは間違いないでしょう。

そんな人物にとっても簡単には準備できないというあたり、ドラクエの世界の一般市民にとって5000Gはなかなかの大金であることが伺えます。

最も、家を売ったりすればなんとか町長個人で準備できるレベルの金額である可能性は高いですが、誘拐事件は一刻を争う事態(ビッグとスモックは町長がなかなかお金を持ってこないことに苛立ち、いつエリザの身に危険が及ぶか分からない状態であった様子が語られています)であったため、短期間で現金化できないものは支払いのアテにできなかったことでしょう。

つまり、流動的に使える資産のみで考えると5000Gは即座に準備するのが難しい、といった感覚だと考えるのが妥当です。

では、ここから具体的にこの5000Gという金額がどれ程の大金であるのか考えていきます。

5000Gで買える武器防具

参考までに5000Gで買えるものがどのレベルのアイテムかをおさらいしておきます。

武器だと

  • つきのおうぎ:5500G
  • はじゃのつるぎ:4400G

防具だと

  • あつでのよろい:5000G
  • まほうのたて:5000G

だいたいこの辺りのアイテムが該当。

主に冒険の中盤を支えてくれる装備たちですね。しかし、武器や防具ではいまいち一般人の経済状況と結びつきません。

そこで、もう少し日常生活に関わりがあるものの値段と比較して5000Gという金額の価値を測ってみたいと思います。

日常生活に関わりのあるものと比較

トルッカの宿屋の値段と比較

トルッカの宿屋は1人1泊10G。

1階建てで寝床は個室にはなっておらずプライバシーの面では配慮が行き届いていませんが、バーカウンターや食事テーブルなどが併設されており、美味しい料理を振舞ってもらえそうな雰囲気を醸し出しています。

現実世界の感覚でいくと、5000円クラスの宿泊施設といったところでしょうか。身代金はこの500倍の金額なので250万円程度の身代金要求だったと捉えることもできそうです。誘拐の実行という危ない橋を渡っている割にはちょっと安すぎる気がしますね・・・

おしゃれなバンダナと比較

武器や防具は一般人の日常生活と結びつきませんが、一部の装飾品なら話は別。

特に「おしゃれなバンダナ」はちょうど身代金の10分の1の値段である500Gで販売されていて、かつ普段使いもできそうな比較に適したアイテムです。

トルッカでは販売されていませんが、ゴールドの価値が世界中どこでも変わらないドラクエの世界であればトルッカにおいても同様の価値で考えて問題ないでしょう。

現実世界ではバンダナの値段もピンキリで安いものだと100円単位で手に入れることができますが、試しにエルメスの高級バンダナの価格帯を調べてみたところ30万円を超えるものもありました。

なんといっても「おしゃれなバンダナ」と自称しているぐらいですから、高級ブランドの物と同列に扱って差し支えないでしょう。30万円とすると、身代金はこの10倍で300万円。

・・・宿屋の時と同様、やはり安すぎる感が否めません。

ピンクパールと比較

せっかくなのでもう1つ。ペスカニで1500Gで売られているピンクパールについても考えてみます。

試しに現実世界のパールのネックレスの価格帯を調べてみたところ、300万円を超えるものまでありました。しかし、ドラクエ6のピンクパールは公式イラストなどを見る限りネックレスなどに加工したものではなく、真珠1粒だけのアイテムの様子。

1粒だけだと傷のない大きいサイズの物でもせいぜい10万円程度。身代金はこの3.3倍の金額ですから33万円。話になりません。

100歩譲って高級なネックレスの価格レベルで見積もった場合にようやく1000万円程度の要求金額になります。

ビッグ&スモックの優秀さ

ここまで比較してきて、総じて身代金の要求額は安すぎるような印象を受けます。挙げてきた例を見るに、高めに見積もっても5000Gはせいぜい現実世界(現代日本)の500万円相当といったところでしょう。

所詮ビッグとスモックは片田舎の山賊にすぎませんから、低レベルな金銭感覚しか持ち合わせていなかったと捉えることも可能ですね。

しかし一方、トルッカ町長が町を駆けずり回ってギリギリ工面できるお金が5000Gという絶妙なラインだという事実もあります(主人公の選択によっては町長が5000Gを準備してくる展開を見ることが可能)

誘拐犯としては明らかに支払うことができないであろう金額を吹っ掛けても仕方ないですから、このギリギリのラインを提示した辺り、トルッカの内情をよく視察した上で適正な金額を弾き出した優秀なコンビという解釈もできます。

まとめ