ドラクエ3に登場する6つの国
- アリアハン
- ロマリア
- イシス
- ポルトガ
- サマンオサ
- エジンベア
それぞれの国の王様の優秀さについてランキングを作ります。
※ドラクエ3には他にもラダトームが登場しますが、アレフガルドと地上世界を並列で扱うことに抵抗があったので今回は除外しました
国王の優秀さの定義
さて、ランキングを作るとは言ったものの「国王としての優秀さ」とは何かを定義するのはなかなか難しいものです。
ドラクエ3では各国の王様とやり取りをするシーンもそこまで多くないので判断材料が少ないのも悩みどころ。
では、何を基準にランキングを作るのか?
今回は各国の国王の言動で国に不利益を与えるようなものがないかという点を減点方式で評価したいと思います。
第6位:ロマリア
暴君ロマリア王
最下位はロマリアです。
判断の基準はカンダタから金の冠を取り戻してきた主人公に王位を譲るという行為。これが余りにも致命的です。この行為が持つ負の側面はぱっと思いつくだけでも以下の通り。
- もし悪意の第三者がカンダタとグルになって見せかけの「金の冠奪還劇」を演じていたら労せずして国を乗っ取ることができていた
- 国民になんの断りもなく主人公が金の冠を取り戻してきたその場で王位を譲るという決断をする軽率さ
- その後、モンスター格闘場にいる彼に話しかけるといつでも何度でもロマリア王の座を交代する
特に3つ目。本人の気分次第で国のトップがコロコロ変わるような状態で国事がまともに行えるはずがありません。
下手すれば一瞬で国が滅ぶほどの行い
ロマリア王になれるイベントはドラクエシリーズの中でもかなりインパクトが強く面白いイベントですが、今回のランキングにおいては自らの気分次第で国を混乱させるロマリア王の評価は断トツで低いと判断せざるを得ません。
たまたま良識のある勇者一行が相手だったので大事にはなりませんでしたが、運が悪ければ一瞬で国が滅びてしまうぐらいの無謀な行いをしているため最下位としました。
第5位:エジンベア
排他的なエジンベア王
かわきのつぼを手に入れるために訪れる以外のイベントがなく、個人的にはちょっと印象が薄い国です。
とにかくよそ者に冷たい国で、よそ者が正面から城に入ろうとしても門番にガードされて追い返されてしまうほど。エジンベア王もよそ者を田舎者として見下しており、国全体が彼自身のスタンスを体現していると言えます。
エジンベア最大の特徴はドラクエ3の国の中で唯一城下町がないということ。つまり、国が外に開かれていないと言うことであり、この事実はエジンベアに他国と接する意思がないことを如実に物語っています。「排他的」と言う言葉がこれほどぴったりな国もなかなかありません。
緩やかに滅びに向かう国エジンベア
さて、国の内部だけを見ると国民はエジンベア王の考え方に賛同しており上手くまとまっているように思えますが、外部との接触を断ったままだと今後の国の発展は期待できません。
エジンベアは国土も小さい(=資源に乏しい)ですし、よそ者を見下す=自分たちが優れているという傲慢な性格の人間が集っているところを見るに物事を改善しようとする意志が薄弱だと思われます。これではとても将来性を期待できません。
長期的に見ると国が衰退する可能性が高く、こういった国の方向性を定めているエジンベア王は残念ながら優れた王であるとは言い難いです。
とは言え、最下位のロマリア王はごく短期で国が傾いてしまうレベルの暴挙に出ており、長期的に見ると国が衰退する可能性が高いという程度のエジンベアと比べたらまだエジンベアの方がマシだと言えます。
よって、エジンベアを5位に位置付けました。
第4位:アリアハン
魔王バラモス討伐に積極的なアリアハン王
ロマリアとエジンベアはマイナスの要素が強いですが、この4位より上の国は重大な欠点はないと考えます。
そんな第4位は旅立ちの地アリアハン。
作中の描写を見る限り、魔王バラモス討伐に向けて積極的に取組んでいるのはアリアハンだけです。と言っても、勇者に僅かな軍資金とルイーダの酒場という施設を提供して送り出しているだけではありますが。
ただ、いずれにせよ魔王討伐のために多少なりとも国費を割いているということは間違いなく、世界全体の利益になる行為に身銭を切っている点は評価に値します。
しかし、これは見方を変えれば世界共通の課題に対してアリアハンだけが負担を強いられていると見ることもできます。損な役割を買って出ている、と表現しても良いですね。
現実世界で例えるなら、環境問題への取り組みについて、中には緩い基準で取組んでいる国もある中、あえて厳しい基準を設定する姿勢に近いものがあるかもしれません。
どこか日本に似ている気がするアリアハン
最終的にバラモス討伐に成功して、それに最も貢献したアリアハンが国際社会において一目置かれる存在になることを狙っているのであれば納得できなくはないですが、結局のところバラモス討伐後に名声を得るのはアリアハンではなく勇者自身であるように見受けられるので微妙なところ。
以上の点を踏まえると、アリアハンは国際社会での立ち回り方があまり上手くない世渡り下手な印象を受けるので4位に留めました。
どことなく現代の日本と似ているような気がしてしまいます。
第3位:ポルトガ
黒コショウ狂いのポルトガ王
ドラクエ3はアリアハンやエジンベアなど海に近い国が多いですが、港らしい施設があるのはポルトガのみ。
海路を有効活用している唯一の国と言う意味では他国に比べて大きなアドバンテージを持っています。
さて、ポルトガでのメインイベントはバハラタで手に入れた黒コショウを国王に渡すことと引き換えに船を譲ってもらうという内容。
個人的にはこの時のポルトガ王の対応に少し疑問を感じています。主人公たちに黒コショウを持ってこさせるのはいいのですが、問題はその現物を消費するだけで今後の流通ルートの確立を図ろうとしていないところ。その後のポルトガ王はひたすら黒コショウを貪り食べているのみで大臣に仕事を任せきりというなんとも間抜けな印象が拭えません。
黒コショウ取引を一大産業にできないか
それ程に黒コショウを気に入ったのであれば、すぐにでも今後バハラタから安定して黒コショウを入手できるようなルートを確立するために行動すべきだと思いますが、行動を起こす気配がないのが悪印象。
黒コショウの取引ルートの確立は単純に自分の胃袋を満たすためだけでなく、国の商業の発展にもプラスになる可能性もあるのでぜひ安全でローコストな方法を考え出してほしいところ。
自国の人材ではバハラタへの遠征が難しいというのであれば、既にバハラタのグプタとコネクションを確立している勇者一行を利用してやろうというぐらいの気概を見せても良いのではないでしょうか。
まあ、黒コショウがないからといってポルトガの国そのものに悪影響があるわけではないので些細な問題ではあるのですが、ポルトガ王の対応に魅力を感じないので3位としました。
第2位:サマンオサ
ボストロールに乗っ取られてしまった国ですが、今回はもちろんボストロールではなく本物のサマンオサ王を対象にして考えます。
魔物に国を乗っ取られた国王のどこが評価に値するんだ?という意見もあるかもしれませんが、個人的には魔物の襲撃は一種の天災のようなものだと考えます。さすがにそれを防げなかったことに対して無能扱いするのは酷ではないでしょうか。
ボストロールの件を除けば、サマンオサ王は特に欠点らしい欠点を抱えていません。ただ、ボストロールの襲撃に対して全く落ち度がなかったのかと言うと、もしかしたらもっと取れる対策があったかもしれないという点を踏まえて今回は2位としました。
第1位:イシス
ドラクエ3の中で唯一女性が国王を務める国です。
イシスの女王は国民からの信頼も厚く、主人公と接する際にも身分の高い人間特有の驕った雰囲気が見受けられないのが印象的です。
なんとも面白みに欠ける話ではありますが、イシスの女王はサマンオサ王以上に欠点が見当たらず、減点方式で考える今回のランキングでは文句なしの第1位となりました。
まとめ
ドラクエ3の地上世界に登場する6つの国の国王たちの言動を振返ると、ロマリア王とエジンベア王が群を抜いて愚鈍である。その他4国には重大な欠点は見られないが、中でもイシスの女王は欠点らしい欠点が見当たらず、6国の中で最も優れた王であると考えられる▼
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