デモンズタワーにおけるジャミはHPと守備力を増大させ、全属性の呪文を無効化するという驚異のバリアをまとった状態での戦闘となります。
天空人の血を引く主人公の妻(ビアンカorフローラorデボラ)の力によってこのバリアを解除することでなんとか対等に戦えるようになるわけですが、こんな強力な能力を持っていながら光の教団の一幹部に留まっているのはなぜなのでしょうか?
そこで、今回はジャミの持つバリア能力について考察してみたいと思います。
天空人の力=いてつく波動?
相手のステータス強化を解除する能力といえば、いてつく波動を思い浮かべる方も多いと思います。ジャミのバリアを解除した天空人の力はいてつく波動とは異なるのでしょうか?
天空の剣を道具として使った場合に発動する効果もいてつく波動と同じですし、天空人の力といてつく波動の間にはなんらかの関係がありそうにも思えます。
ですが、ビアンカもフローラもデボラもいてつく波動は習得しませんし、バリア状態のジャミ相手に天空の剣を道具として使ってみてもバリアは解除できません。他にも例えばキラーパンサーがレベルアップでいてつく波動を習得しますが、こちらも同様に無効です。
つまり、ジャミのバリアを解除した天空人の力はいてつく波動とは全くの別物だということになります。ということは、光の教団のトップであるイブールでさえ(いてつく波動を使えはしますが)ジャミと真っ向から戦うとバリアを破る術もなくやられてしまうのではないでしょうか。これなら下剋上だって可能というものです。
ジャミのバリアと光の教団の性質を考える
となると、無敵のバリアという圧倒的優位性を持っていながらジャミが光の教団の一幹部に留まっているのは
- 光の教団で出世してやろうという野心がない
- 戦闘能力だけで教団の序列が決まるわけではない
- ゲマやイブールはジャミのバリアを解除することができる
- ジャミ以外の幹部も同じバリアを使うことができる
理由があるとすればこの辺りが妥当でしょうか。それぞれ詳しく見ていきたいと思います。
光の教団で出世してやろうという野心がない
もしもジャミがミルドラースへの貢献ができればそれでいいという思想のもとに光の教団に入ったのであれば、教団内部での立場の強さにはそれほど興味がないという可能性もあります。現実世界でサラリーマンの誰もが出世を望まないのと同じように、ジャミも光の教団での出世にそこまで興味がなかったのかもしれません。
現時点でもオークLv20とキメーラLv35という部下を持っており、デモンズタワーという自らの城も保有しているのでサラリーマンだと中間管理職クラスの立ち位置になると思われますが、これ以上出世していたずらに責任だけが増すよりもバランスの取れた居心地の良い立ち位置をキープしようとするのは特に不自然だとも思えません。
↑ビジュアル的には野心溢れてそうですけどね
戦闘能力だけで教団の序列が決まるわけではない
サラリーマンでもそうですが、ある一面において秀でたスキルを持っていることと出世することとは必ずしも相関関係があるわけではありません。光の教団においても単純な戦闘力の高さと教団内での位の高さは必ずしも相関関係にあるわけではないと考えられます。
光の教団は表向きは宗教団体として活動していますから、人間たちを上手にそそのかして入信させるスキルも重要視されるでしょうし、ドレイを計画的に攫ってきたり洗脳したりする管理能力も重宝されるでしょう。前者はゲマが、後者はラマダが得意としていそうです。
加えて、実は教団員が戦闘を行う機会はそうそうないのではないかという点。戦闘の必要性を迫られるのはせいぜいパパスや主人公たちのような一部の反抗的な人間が現れた場合だけであり、戦闘能力の高さはそこまで重視されないとしても不思議ではありません。子どもを攫ったりする過程で抵抗してくる人間もいるでしょうが、ほとんどの一般人は魔物に太刀打ちできるほど強くないですし、魔物として最低限の戦闘力さえ備えていれば事足りてしまいます。つまり、ジャミの無敵のバリアのような過剰な強さがあっても宝の持ち腐れになるというわけですね。
ゲマやイブールはジャミのバリアを解除することができる
もっとシンプルに考えて、ゲマやイブールがジャミのバリアを解除する力を持っている可能性もあります。天空人の力じゃないと解除できないという記述はどこにもないですしね。
となると、下剋上も何も頼みの綱のバリアが通じないのであれば戦闘能力でゲマにもイブールにも劣ってしまうことになり、光の教団の一幹部に留まっていることにも納得できます。
ジャミ以外の幹部も同じバリアを使うことができる
もしかするとゲマやイブールもジャミと同じバリアを使うことができるのかもしれません。であれば彼らとジャミの上下関係の在り方にも納得できます。
もしゲマがバリアを使えるのならボブルの塔で主人公たちと対峙した時になぜこのバリアを使わなかったのか?という疑問も残りますが、ゲマがジャミとの戦闘の一部始終を見ており、天空人の血を引く者に対してはバリアが有効でないと知っていたのであれば合点がいきます。ボブルの塔の時点ではまだ妻は大神殿に捉われたままですが、その血を引いた息子と娘がいますから、バリアを使っても解除されると踏んであえて使わなかったのかもしれません。
…と言ってみたものの、これではちょっと不自然ですね。息子や娘が母親と同じように天空人の力を使いこなせるとは限りませんし、プレイヤーとしては息子と娘をパーティに加えずにゲマやイブールと戦うこともできますから。もしゲマやイブールがバリアを使えるのであれば解除される可能性があるにしてもとりあえずバリアを発動させる方が自然なはず。やはりバリアはジャミの専売特許と考えた方がしっくりきます。
まとめ
以上、ジャミが圧倒的なバリアの力を持ちながら光の教団の一幹部に留まっている理由について考えてみました。単純にゲマやイブールにバリアを解除できる力があるのかもしれませんが、個人的には光の教団の性質とジャミの野心のなさに触れた前2つの複合的な理由だと考えると教団の在り方として腑に落ちる部分も多いのでそちらを推したいと思います。
光の教団の幹部に求められる能力は単純な戦闘能力よりも人間たちを管理する力にある。よって、無敵のバリアを持つジャミでも必ずしもゲマやイブールより高評価を得られるわけではない。また、ジャミ自身現在の地位に不満があるわけではなく、実力行使をしてまで教団の上位の地位を獲得しようとは考えていない▼