ドラクエ4以降に登場する武器である「こおりのやいば」
公式ガイドブックなどで「永久に溶けない氷を加工して作られた」という旨の説明がされており、なんとも夢がある素材でできているな、と初めて目にした時から妙に印象に残っている武器です。
そんな夢のような素材を武器にだけ活用していていいのでしょうか。ちょっともったいなくない?今回はこれをテーマに永久に溶けない氷について考えてみます。
こおりのやいばの流通量
ドラクエ4以降全ての作品で登場しているこおりのやいばですが、シリーズによって流通量に大きな差があります。例えばドラクエ8では薬草園の洞窟でしか手に入らない世界に1つしか存在しない武器となっています(リメイク版では入手可能箇所が増えていますが)永久に溶けない氷という夢の素材から作られた幻の一品に相応しい扱いだと言えるでしょう。
ところが、ドラクエ5、7、9、11ではこおりのやいばが普通にお店で売られています。それも別に普通の人間が到達できないような辺境の町で売られているわけでもなく、例えばドラクエ11のクレイモラン城下町のような一般的な場所で販売されている状態。
だいたいどのシリーズでも9,000G程度で売られており決して安い武器ではありませんが、一応理論上は無限に購入することができるので「永久に溶けない氷」もそれなりに市場に出回っているものと考えて良さそうです。
永久に溶けない氷の活用
永久に溶けない氷がそれなりに手に入る代物であるのなら、その全てを武器に加工してしまうのはもったいなくないでしょうか。ドラクエの世界はそこまで科学が発達している様子が見られませんから、例えば以下のような活用方法が考えられます。
- 冷蔵庫やクーラーボックスのような食料を保存する容器
- 暑い時に部屋の温度調節をするための何か(床下に敷くマットとか?)
- 氷像などの芸術品
など。特に食料の保存に関しては多くの需要が見込まれそうです。ドラクエシリーズでは漁業関係の描写が多くされているので、漁師にとっては魚をより新鮮に保つために喉から手が出るほど欲しい一品になるはず。ドラクエの世界ではこの需要に着目している人物はいないのでしょうか。気になります。
永久に溶けない氷の加工方法
一方で、永久に溶けない氷は魔法によって加工する必要があるとも言われています。もしかすると素材の希少性以上に加工技術の習得の困難さが実用化の障壁になっているのかもしれません。
こおりのやいばはシリーズによっては短剣に分類されるぐらい小型の武器ですから加工の手間もそれほどではないのかもしれませんが、上記で挙げたクーラーボックスのようなもう少しサイズの大きなものを作るとなると、より高度な技術が必要になる可能性があります。立方体の容器は単純な形ですが、単純で直線的な物ほど加工するのが逆に難しいですしね。少しでも寸分が狂っていると使い勝手が悪くなってしまいますから。
芸術品を作るにしても、魔法による溶けない氷の加工技術+芸術のセンスの両方を習得しなければならず、なかなか担い手が現れないと考えると永久に溶けない氷が武器以外に使用されていない状況にも納得がいきます。
もしも現実世界に溶けない氷があったら
もしも現実世界に溶けない氷が存在し、加工技術が確立されていれば何に活かせるでしょうか。ドラクエの世界と違って冷蔵庫や冷房は実用化されてますから、もう少し小回りの利くものが良さそうです。個人的には靴のインソールなんか作れたりしないか期待してしまいますね。季節によらず、熱がこもってすごい不快なので。革靴だと特に。におい対策とか吸湿性を謳ったインソールは多くありますけど、冷感に特化した商品って少なくないですか?
こんな商品もなくはないですけど、「ひんやり冷たい!」ってほどではないですしね。
リアルこおりのやいば
ちなみに、「リアルこおりのやいば」と呼べるレベルの氷の包丁を製作しているこの方の動画がすごい好きです。
さすがに永久に溶けないとはいかないでしょうけど、ちゃんと溶けにくさと強度を持たせて包丁としての用途を果たせるレベルで加工しているのが素晴らしい。
この他にもこの方がアップしている動画はどれも製作のクオリティが高くて驚かされます。ドラクエの世界でもこんな情熱を持った人々がこおりのやいばの製作に貢献しているのかもしれませんね。
まとめ
少しドラクエから話が逸れてしまいましたが、溶けない氷という夢の素材について考えてみました。
こおりのやいばの素材となる「永久に溶けない氷」は食料の保存技術などに革新をもたらしそうな逸品であるが、その希少性や加工の困難さが相まって実用化は難しい状況だと考えられる▼