ドラクエ考察はくぶつかん

ゲーム内では語られていない疑問点について考察します。ネタバレ注意。

火炎斬りの使い手がギラを使えない理由を考察

Hatena Feedly

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ギラ系に耐性がない相手に対して高い威力を発揮する特技「かえんぎり」

ドラクエ6で初登場した魔法剣シリーズの1つです。昔から素朴な疑問だったんですが、剣にギラ系のエネルギーを付与することができるなら、ギラの呪文も使えるのが自然ではないでしょうか。

しかし、実際は火炎斬りの使い手が必ずしもギラを使えるわけではありません。今回はその理由を考察します。

 

※ドラクエ9以降のシリーズやモンスターズシリーズでは火炎斬りの属性が炎系だったりメラ系だったりして話がややこしくなるのでドラクエ6・7・8を対象とします。

火炎斬りを使えるキャラクター

まずは本当に火炎斬りを使えるキャラクターがギラを使えないのか確認しておきましょう。

ドラクエ6における火炎斬り

ドラクエ6ではキャラクターではなく魔法戦士の★1「メラファイター」の階級で習得する特技となっています。

魔法戦士に転職するためには下級職である魔法使いのマスターが必須であり、魔法使いの★2「つかいばしり」にてギラを習得するため火炎斬りの使い手は必然的にギラも使えることになります。

よって、今回のテーマに該当するキャラークターは存在しません。

ドラクエ7における火炎斬り

ドラクエ7ではキーファとアイラが自力で覚える他、ドラクエ6と同様魔法戦士などの職業でも習得可能。

アイラは火炎斬りと同時にギラも覚えているので今回のテーマの対象外。また、モンスター職を活用することで転職の順番によっては火炎斬りのみ覚えてギラを使えないキャラクターを作り出すことは可能です。

しかし、やはり転職が可能になる前にパーティから離脱し、火炎斬りのみでギラを覚えないキーファが最も分かりやすい今回のテーマのイメージキャラクターと言えるでしょう。

ドラクエ8における火炎斬り

ドラクエ8では主人公とククールが剣スキルで習得。

主人公はレベルアップにてギラを習得してしまいますが、剣スキルを優先的に上げていけばギラより先に火炎斬りを習得できるため、一時的に火炎斬りのみを覚えている状態を実現できます。

一方、ククールはギラを習得できないのでキーファと同じく今回のイメージキャラクターに最適。

 

他にも敵モンスターに目を向ければ例えばスカルライダーなど火炎斬りのみでギラを使えない候補はさらに多くなりますが、余りこの方向に話を進めても仕方ないのでひとまず火炎斬りを使えるがギラは使えないキャラクターが実在することを把握していただければOKです。

火炎斬りが使えるのにギラが使えない理由

では、なぜ火炎斬りを使える(=ギラ系のエネルギーを扱える)にも関わらずギラの呪文が使えないという人物が存在し得るのでしょうか。

個人的に分かりやすいと感じたのがドラクエのスピンオフ作品「ダイの大冒険」にてダイがメラの呪文を特訓しているシーン。

この特訓において、ダイはメラの火の玉を生成することに成功するものの、そのまま足元に落としてしまいそうになる様子が描かれています。

結局、そこから手で殴り飛ばすという力業で火の玉を的に命中させることに成功するわけですが、このシーンから分かることは、生成した火球を敵に向かって高速で放つことができて初めて「メラが使える」状態になると言うこと。

 つまり、手元で火球を具現化できることとメラが使えることとは必ずしもイコールではないということ。

メラに限らず、他の呪文や今回のテーマであるギラについても全く同じことが言えると考えます。

そして、この「手元でギラ系のエネルギーを具現化させることはできるが、敵に向かって放出することはできない」のがまさにキーファやククールのような火炎斬りのみでギラが使えないキャラクターの状態なのだと推測できます。

ハンターハンターで見る火炎斬りとギラの関係

全く無関係の他作品の話を出してしまい恐縮ですが、ハンターハンターの念能力で考えてみても火炎斬りとギラの関係を理解しやすい気がします。

火炎斬りは武器にオーラをまとわせつつ(「纏」と「練」の応用技「周」)オーラの性質をギラ系のものに変える(変化形の「発」)

これに対し、ギラは変化形と放出系が複合した「発」といったところでしょうか。

 

いくら変化形の能力に優れた「周」が得意な人物(=火炎斬りの使い手)でも、放出系の能力に恵まれていなければ当然ギラを使いこなすことはできません。

こう考えると、火炎斬りのみでギラを使えないキャラクターが存在することはごく自然なことだと認識できます。

 

※余談ですが、この例えでいくと変化形と放出系は余り相性が良くないため、この両方の要素を持つギラを使うことは「メモリの無駄遣い」になってしまいますが、あくまで両者の関係をイメージし易くするためにハンターハンターの話を引き合いに出しただけなのであしからず。

その他の魔法剣も同様

以上、火炎斬りが使えてギラが使えないことが不自然ではないか?という問いに対して考察してみました。

結論としては「必要とされる能力が異なるので火炎斬りが使えてギラを使えない状態は往々にしてある」という捻りのないものになってしまいますが、合理的な回答ではないでしょうか。

また、今回は最もメジャーな魔法剣である火炎斬りをテーマとしましたが、もちろん他の魔法剣でも同じことが言えると思います。

  • バギが使えない真空斬りの使い手
  • イオが使えない稲妻斬りの使い手
  • ヒャドが使えないマヒャド斬りの使い手

などなど。いずれも存在していてなんら不思議ではありません。

ちなみに、この中だとドラクエ6でパーティ加入時のテリーが「バギが使えない真空斬りの使い手」になっていますね。

まとめ