ドラクエ考察はくぶつかん

ゲーム内では語られていない疑問点について考察します。ネタバレ注意。

【ドラクエ6】モンスターが持つ武器の種類の統計調査と各武器の特徴まとめ

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ドラクエに登場する敵モンスターの中には武器を装備している種族も存在しています。

代表的なところだとスライムナイトなどがそうですね。

今回はドラクエ6をテーマにどんな種類の武器が最も良く用いられているか統計を取り、グラフ化してみたいと思います(SFC版ベース)

モンスターが扱う武器の統計グラフ

早速ですが統計結果であるグラフを示します。

調査方法は、単純にモンスターのイラスト上で手にしている武器をカウントするだけ。

特殊な例としてキラーマシン2やまおうのつかいのように複数種の武器を持つモンスターはそれぞれの武器種で二重にカウントしています。

(例:キラーマシン2は剣、鈍器、弓にそれぞれ+1)

また、武器を持っているモンスターは全て色違いモンスターが存在するので、その全てを計上しています

(例:スライムナイトとメタルライダーで剣使いのモンスター数+2)

今回はボスモンスターも対象としました。

ちなみに、モンスター全体に対する武器持ちモンスターの割合はおよそ3体に1体という結果に。

剣使いのモンスター

なんとなく予想はしていましたが、やはり剣を使うモンスターの割合が最も大きかったです。

該当するのは

  • シールドこぞう系
  • スライムナイト系
  • デビルアーマー系
  • カメレオンマン系
  • スカルライダー系
  • デュラン系
  • キラーマシン2系
  • まおうのつかい系
  • エビルフランケン系

の9種類とそれぞれの色違いで合計24体。

一口に剣と言ってもその形状は非常に多彩で、デュランが持つ両刃剣のようなタイプのものから、カメレオンマン系のような二刀流形式まで存在しています。

デビルアーマー系が持つ武器は一見ハルバートに近い斧タイプに見えたので最初そちらに分類しようと思ったのですが、モンスター大図鑑を見るとてっこうまじんやガーディアンの頁に「魔剣士」「剣術」といったワードが含まれていたので剣使いのモンスターに分類しました。

全体的な傾向を職業で表すなら戦士と勇者の間(やや戦士寄り)といったところでしょうか。

鈍器使いのモンスター

剣に次いで多かったのが鈍器タイプの武器を持つモンスター。

ただ、鈍器という大枠のカテゴライズが果たして適切かどうかはかなり迷いました。

それぐらい鈍器使いのモンスターは剣使いのモンスター以上に武器のバリエーションが豊富です。

  • しのどれい系
  • トロル系
  • まおうのつかい系
  • キラーマシン2系
  • オーク系

の5種17体が該当。

武器が原始的な種族から順に並べました。

しのどれい系は武器持ちモンスター中最も原始的であろう骨を左手に所有。形や大きさからして大腿骨を加工せずにそのまま用いていると思われます。

トロル系はおなじみの突起のついたこん棒。彼らのトレードマークですね。

まおうのつかい系とキラーマシン2はメイス型。トゲつきの鉄球が先端に着いたこん棒の発展形です。

ところで、今回の記事を書く過程で初めて知ったんですが、キラーマシン2とキラーマジンガは持っている剣と鈍器の種類が違うんですね。

ゲームのドット絵では同じ形で描かれていますが、モンスター大図鑑に掲載されているイラストでは武器の種類が異なっていました。

言わずもがな、キラーマジンガの方が一段階殺傷能力を上げたような武器を持っており、鈍器の部分はプレイヤーが入手できる武器「ウォーハンマー」に酷似しています。

最後にオーク系は鎖つきの鉄球。メイスと言うよりフレイルに近い武器です。ドラクエ6に登場するモンスターが持つ鈍器の中では最も高度で扱いが難しそうです。

総じて職業で言うところの戦士タイプに近いモンスター群となっています。

槍使いのモンスター

3番目に多かったのは槍使いのモンスター

  • ベビーゴイル系
  • ぬけがらへい系
  • ヘルパイレーツ系
  • グラコス系

4種10体が該当。

槍と言えば「突き」

突きに関する特技は余り登場しませんが、「しっぷうづき」という槍のイメージにぴったりの技がドラクエ6で初登場(槍を装備していなくても使えますが)

この槍使いモンスターの中でもぬけがらへいとヘルパイレーツがしっぷうづきの使い手なので、槍の使い手であることを意識されている様子が伺えます。

本来槍は重量装備であるはずですが、しっぷづうきのイメージでなんとなくドラクエの世界の槍の使い手は素早い動作が得意なイメージ。

と言うより、本来は重量のせいで速度で劣る槍の欠点を補うために開発された技なのかもしれませんね。

通常攻撃に加えて全体攻撃手段も備えているモンスターが多く、バランスの取れたグループです。

斧使いのモンスター

  • アックスドラゴン系
  • ずしおうまる系
  • まおうのつかい系

斧使いのモンスターは3種9体が該当。

僅差で槍の使い手より斧の使い手の方が少数派でした。

斧はプレイヤーキャラクターの中でもパワーファイター限定の装備ですが、モンスター側でもやはり重量系の顔ぶれが並びます。

対象は全て冒険の後半で出会う強敵ばかりで迫力は随一。

特徴は鈍器使いのグループとほぼ同じですが、その中からさらに精鋭だけに絞ったという感じでしょうか。

 弓使いのモンスター

  • アロードッグ系
  • たこつぼこぞう系
  • キラーマシン2系

弓使いのモンスターは3種6体が該当。

後のシリーズでこそ徐々に種類が増えてきますが、ドラクエ6で登場する弓と言えばビッグボウガンぐらいのもの。

つまり、プレイヤーキャラクターの武器としてもかなりマイナーな部類。それを踏まえると意外と使い手が多い印象です。

他の武器を併用するキラーマシン2系は例外として、小型で俊敏性に優れ、集団行動をする性質を持つモンスターはターゲットにされにくく敵との距離を取りやすいという点で弓との相性が良さそう。

しかもアロードッグ系は空、たこつぼこぞう系は海をテリトリーとしており地の利を活かしやすいので実際のところ集団で襲われるとゲーム画面で見る以上にかなりやっかいなモンスターだと考えられます。

杖使いのモンスター

  • きりかぶこぞう系
  • はねせんにん系

杖使いのモンスターは2種5匹が該当。

弓とは違い、プレイヤーキャラクターが装備できる杖はそれなりの種類がありますが、それにしては杖使いのモンスターは少数で6位に留まりました。

これはモンスターたちが他の種族と連携を取りづらいことに原因があるのではないでしょうか。

後衛タイプの杖使いは盾になる前衛がいて初めてその力をフル活用できるので、どうしても単独でひ弱だと生存競争に破れてしまうのだと考えます。

今回の対象5匹も杖使いらしく魔法を武器に戦うモンスターたちで、人間の魔法使いキャラほど極端に打たれ弱くはないもののそこまで体力に優れているわけではなく、やはり勇者一行同様前衛となるキャラクターに守ってもらいつつ戦えた方がより活躍が見込めそうな気がします。

鎌使いのモンスター

  • ようじゅつし系

鎌は弓以上にマイナーな武器。該当はようじゅつし系4種だけです。

プレイヤーの武器として登場するのも「くさりがま」のみ。それも普通の柄が付いた鎌とは異なりますし、オーソドックスな鎌はようじゅつし系しか持っていません。

1種類しかいないので鎌使いの傾向と言うよりはようじゅつし系の傾向ということになってしまいますが、とにかくやっかいな相手ですよね。

特に牢獄の町における負けイベント「ゾゾゲル&ドグマ戦」は印象に残っている人も多いはず。このうちドグマがようじゅつし系最強のモンスターです。

また、この他のザコ敵「ようじゅつし」と「あんこくまどう」も体力・魔法のバリエーションともに優れた難敵ですし、そもそも同じグラフィックでボス枠が2つ(ドグマとミラルゴ)があるという点も異例です。

今作の鎌使いを職業で表すなら賢者に該当すると言っていいでしょう。

爪使いのモンスター

  • かくとうパンサー系

最後に爪使いのモンスターはかくとうパンサー系3種。

「てつのつめ」をはじめとした爪系の武器は武闘家のイメージが強いですが、もはや語るまでもなくかくとうパンサー系のモンスターも攻撃と素早さに優れ、体術を主体にして戦う典型的な武闘家タイプ。

説明は不要かと思うので多くは語りません。

まとめ