近年のドラクエシリーズではモンスターの系統という概念がすっかり定着しました。
それに伴い、例えばスライム系特攻やスライム系耐性を持った武具や特技が実装され、敵に合わせた戦い方を考える楽しみが生み出されています。
ところで、例を挙げたスライム系のような系統であれば一目見ただけで判別できることが多いですが、なかには判別が難しい種族が多いのも事実。
中でも悪魔系と怪人系はなかなか見分けるのが難しくないでしょうか。
今回はドラクエウォークに登場するモンスターたちを対象に、この二者の見分け方について考えます。
怪人系の特徴
まずは怪人系モンスターについて。読んで字の如く「怪しい人」なので悪魔系よりは人間に近いカテゴリーだと解釈できそうです。
該当するモンスターは以下の通り
- リリパッド系
- おおきづち系
- ドルイド系
- ごろつき
- たてまじん系
- まほつかい系(DQ1)
- きりさきピエロ
※長くなるので色違いモンスターはひとまとめ
さて、これらのモンスターにはある共通点がありますが、お気付きでしょうか。
そう、すべてのモンスターがなんらかの武器を手にしているという点。弓、こん棒、杖、盾・・・種類は様々ですが、道具を駆使して戦うあたり人間に近しいものを感じます。
後述しますが、怪人系は悪魔系と比べて「己が身を武器とする」戦い方には秀でていないため、必然的に武器を駆使した戦い方をする種族が主流となるのだと考えられます。
ただし、悪魔系の中にも武器を持った種族は多く存在するため、「武器を持っているモンスターは怪人系」という判断は誤り。
「武器持ち→怪人系」ではなく「怪人系→武器持ち」という関係です。
悪魔系の特徴
続いて悪魔系モンスターのリストの確認。
- モーモン系
- びっくりサタン系
- みならいあくま系
- グレムリン系
- ヘルビースト
- ベビーサタン系
- よろいのきし系
- あくま神官
- トロル
- ギガデーモン
- ヘルバトラー
- 究極エビルプリースト
- プリーストナイト
- ずしおうまる
- くものきょじん
- じごくのもんばん
- セルゲイナス
- シルバーデビル
過去に「悪魔大王襲来」イベントがあったこともあり、怪人系と比べてモンスターの種類が豊富ですね。
これらのモンスターの特徴を挙げてみると、怪人系には見られなかった傾向が見付かります。
- 翼
- しっぽ
- ツノ
- 鋭利なツメ
これらのパーツを有するのは悪魔系のみ。中にはどのパーツも持たない種族も存在しますが、これらのパーツのうちどれか1つでも持っていれば怪人系ではないと判断できます。
また、先述したとおり、悪魔系のモンスターは鋭利なツメを用いた「己が身を武器とする」戦い方にもアドバンテージがあり、ヘルビーストやシルバーデビルをはじめ、武器に頼らずとも高い戦闘力を発揮できるポテンシャルを秘めていると言えます。
また、ずしおうまるやセルゲイナスのように足が四本ある種族や、よろいのきしのような変わり種など、上述した悪魔のパーツがなくとも人間離れした特徴を持つ者は怪人系から外れると見て良さそうです。
悪魔系と怪人系の見分け方
ここまでをまとめます。
- 翼、しっぽ、ツノ、鋭利なツメのいずれかのパーツを持っていれば悪魔系
- 怪人系はすべて武器を使う(=武器を持たなければ悪魔系)
少なくともドラクエウォークに登場するモンスターにおいてはこの2つが悪魔系と怪人系を見分ける判断基準にできそうです。
グレーゾーンのモンスター
以上の傾向を踏まえると、おおよそのモンスターは悪魔系か怪人系か判断可能です。
しかし、当然判断が難しいモンスターも存在します。
くものきょじん:悪魔系
くものきょじんは翼もしっぽもツノもツメも持たないモンスター。非常に人間の姿に近く、かつ腰に短剣のような武器を携えており、怪人系に近い特徴を持ちます。
しかし、実際の系統は悪魔系。腰の短剣を戦闘で使う姿は見られないため、「武器を使う」という怪人系の特徴から外れると見るべきかもしれません。
たてまじん:怪人系
たてまじんは怪人系に属します。一見悪魔系特有のパーツを持たないようにも見えますが、肩のあたりにツノ状の突起があるのが気になるところ。
ツノの定義は「頭部にある突起」らしいので、頭部に突起を持たないたてまじんはギリギリ怪人系の特徴の範囲に収まっているという見方もできます。
きりさきピエロとひとつめピエロ
きりさきピエロは怪人系。ひとつめピエロは悪魔系。個人的には彼らの系統が異なっていることにかなり違和感があります。
系統の概念が初めて登場した初代ドラゴンクエストモンスターズ(テリーのワンダーランド)では怪人系というカテゴリがなかったこともあり、彼らは両方とも悪魔系に属していました。
今こうして系統が分かれてしまったのはどういう経緯なのでしょうか。
どちらも武器持ちモンスターで、一見すると悪魔系特有のパーツを持たず、怪人系に分類するのが適切であるかのように見えます。
しかし、ひとつめピエロは戦闘開始時などに一瞬だけ帽子の中が見えるモーションがあり、そこに小さいツノが生えていることを確認することが可能。つまり、悪魔系の特徴に合致します。
一方のきりさきピエロはツノが収まりそうな形の覆面をしていますが、この覆面の中を確認できる機会はありません。
よって、ツノがあると断定できないため怪人系にカテゴライズせざるを得ない・・・といったところではないでしょうか。
トロル:悪魔系
怪人系に近い特徴を持っていますが、ツメが鋭利なため悪魔系。
よろいのきしとあくまのきし:悪魔系
よろいのきしのモンスター図鑑の説明文に「ブ厚いヨロイを着込んだ 悪のパワーファイター」とあります。
つまり、ヨロイの中身が存在しているということ。しかし、中身を拝める機会はありません。悪魔特有のパーツの有無もヨロイの上からは確認できず、判断が難しいところ。一応素手で戦っているので怪人系の特徴からは外れますが、ヨロイという武具を用いてはいるので、これまた微妙なところ。
さらにややこしいことに色違いのあくまのきしに至っては斧持ち。
全モンスター中最も判断が難しい種族だと思いますが、ヨロイが本体ではないということが図鑑上で判明しているということは中身の正体も確認済みで、それが悪魔の特徴を有しているということなのかもしれません。
まほうつかい:怪人系
よろいのきしと同様中身が確認できないタイプ。
モンスター図鑑には「素顔を見たものは 誰もいない」とあります。ただ、身にまとっているのが布製のローブであるという点がポイント。ツノや翼があればローブがその形に合わせて変形するはずなので、それがないということは怪人系にカテゴライズする理由になり得ます。
まとめ
翼・ツノ・しっぽ・鋭利なツメは悪魔系に固有のパーツであり、怪人系はこれらを持たない。ツノやツメを活かせるという点で身一つで戦う上では悪魔系に分があるが、怪人系はそれを補うためかすべての種族が武器を有している。これらの身体的特徴と武器の有無によって悪魔系と怪人系のおおよその判別が可能▼