ドラクエ考察はくぶつかん

ゲーム内では語られていない疑問点について考察します。ネタバレ注意。

サザンビークのアルゴリザード保護体制に対する疑問を考察

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ドラクエ8のサザンビークが所有する王家の山。ここではモンスターが人間に管理されているという珍しい光景を見ることができます。対象となっているモンスターはアルゴリザード。アルゴンハートという希少な宝石を所持していることが人間を惹き付ける原因となっています。

今回はこのアルゴリザードを含む王家の山周りの実情について考えてみたいと思います。

サザンビーク領王家の山の概要

ドルマゲスを追う主人公一行は、闇の遺跡の結界を破るためにサザンビークが有する太陽の鏡を求めてクラビウス王を訪問。太陽の鏡を譲り受ける条件として、王子であるチャゴスの王位継承の儀式の護衛を務めるハメに。

その儀式の内容が王家の山でアルゴリザードを倒し、アルゴンハートを持ち帰ってくるというものでした。最終的にはチャゴスのワガママに付き合い、より大きいアルゴンハートを求めて大型のアルゴリザードであるアルゴンキングと戦うことになります。

アルゴンハートの価値

アルゴンハートの価値は盗賊ゲルダの隠れ家の本棚にある雑誌からも分かる通り、世界三大宝石である

  • ビーナスの涙
  • アルゴンハート
  • クラン・スピネル

に名を連ねていることからも明らかです。そのため、アルゴンハートを有するアルゴリザードは密猟の対象となっており、サザンビークは密猟からアルゴリザードを保護するために彼らの生息地を王家の山として自国の管理下においています。

体内で宝石を生成することができる生物を保護・管理しているというと、なんだか現実世界での真珠の養殖を彷彿とさせる光景ですね。

密猟者への対策の甘さ

ここから疑問なのですが、王家の山の小屋でアルゴリザードを管理していると思われる人たちは小さな子どもに老人、農夫に中年女性など。どう見ても密猟者に対抗できるような人々には見えません。会話の内容からしても「アルゴリザードのお世話係」といった表現がしっくりくるような顔ぶれです。

確かにアルゴリザードは臆病な性格で人間のにおいや走ってくる足音などを察知してすぐに逃げ出すようなモンスターなので戦闘能力に長けた密猟者ばかりが相手とも限りませんが、それにしてもこの保護体制の頼りなさは否めません。密猟者に備えるなら自国の兵士をいくらか配置した方がいいのではないでしょうか。

 

以下、そうまでして対策をしていない理由について考えてみます。

アルゴリザード密猟者へ対策しない理由

王家の山をそこまで重要視していない

王位継承の儀式が行われるのはせいぜい数十年に一度程度でしょうから、そのために管理しているであろう王家の山の保護など他の国事に比べるとそこまで優先順位が高いものではないのかもしれません。

王家の山に兵を割いてサザンビーク本体の警備がおろそかになっては本末転倒ですからね。

既に密猟のリスクが低くなっている

あるいは、既に密猟の危険性を心配しなくても良い状況になっているという可能性も考えられます。例えば、過去に密猟を行った人物を徹底的に叩きのめし、サザンビーク王国を敵に回すとどうなるかという見せしめにした事例があるとか。

密猟のリスクが余りにも高ければ、アルゴンハートのためにそこまでしようと企む人間も減るはずです。

密猟を黙認

王位継承の儀式のイベントの最後で、チャゴスが闇商人からアルゴンハートを買っているところを見ると、裏ルートで出回っているアルゴンハートがある=今も密猟は行われていると考えることもできます。

この仮定をもとにすると、さらに考えられるのが3パターン

  1. 王家の山以外にもアルゴリザードは生息しており、そこから供給がある
  2. 過去密猟が多発していた時期のアルゴンハートが現在も取引されている
  3. アルゴリザードの繁殖が順調で、多少密猟されたぐらいでは問題にならない

2つ目の理由であれば上記「既に密猟のリスクが低くなっている」に該当しますし、他のいずれのパターンにしても密猟に対して躍起になって対策をする必要はないという結論に至ります。

まとめ

いくつか可能性を挙げさせていただきましたが、サザンビークの宝物庫にドルマゲスが侵入した後の国内ののほほんとした雰囲気を見るに、個人的には「王家の山をそこまで重要視していない」と「アルゴリザードの繁殖が順調で、多少密猟されたぐらいでは問題にならない」の複合理由で王家の山の警備が手薄になっている可能性を推したいと思います。

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