ドラクエ5の世界ではキラーパンサーが「地獄の殺し屋」として恐れられている様子が描かれています。この「地獄の殺し屋」の異名は一体どこでどのようにして生まれたのでしょうか。その起源について考えます。
キラーパンサーの出現エリアから考える
「地獄の殺し屋」と呼ばれるからには、キラーパンサーに襲われて亡くなった人がいるのでしょう。また、姿かたちが人間に認知されるぐらい人目に触れる機会も多いのだと考えられます。
ただ、野生のキラーパンサーが出現するエリアはそう広くなく、ルラフェンの近く(ルラムーン草がある辺り)とルラフェンとサラボナの間にある「うわさのほこら」の周辺のみ。
ということは、地獄の殺し屋の異名が生まれたのもこのエリアである可能性が高いのではないでしょうか。
ルラフェンの迷路のような地形の理由
ルラフェンは立体的で迷路のようなつくりになっているのが印象的な町です。この町でのメインイベントは呪文の研究をしているベネットじいさんに会ってルーラを習得することですが、彼の住む家に辿り着くだけでも一苦労なんですよね。
SFC版ドラクエ5の公式ガイドブックを見ると、ルラフェンが迷路のように複雑な地形をしているのは魔物の侵入を防ぐためだという記述がされています。
他にはラインハットやグランバニアも外敵を意識したつくりになっていますが、これはどちらも国家であり、町レベルの規模でルラフェンのように外敵を意識したつくりになっているのは珍しい例です。
なぜ町でありながらこれほどまで厳重に外敵に備える必要があるのか?これはもうシンプルに他地域に比べて魔物に襲われるリスクが高いエリアだからでしょう。その中でも特に人間に被害を与えていたのがキラーパンサーなのではないでしょうか。
つまり、キラーパンサーはルラフェン周辺で大量に人間を襲ううちに「地獄の殺し屋」と称されるようになったのだと考えます。
ルラフェン周辺のモンスターと比較
ところで、姿かたちが認識されて「地獄の殺し屋」として恐れられているということは「他人が襲われているのを見た」「襲われたがなんとか生還した」といった条件を満たす人物が存在する必要があります。襲われた人間が全滅してしまえば噂を広めることもできないですからね。
キラーパンサーはこの条件を満たすのでしょうか。ルラフェン地方にいる他のモンスターと比較しつつ考えてみたいと思います。
ルラフェン地方のモンスター一覧
他にルラフェン周辺に出現するモンスターは以下の通り
- モーザ
- デスパロット
- スモールグール
- リビングデッド
- パペットマン
- さんぞくウルフ
- ミステリドール
- デススパーク
- おばけきのこ
怪鳥にゾンビに不気味な人形などかなり危ない顔ぶれが揃っています。
モンスターである以上、キラーパンサーだけでなく彼らもルラフェンの住人たちを襲うものだと考えられます。特にさんぞくウルフはいかにも積極的に人間を襲いそうなイメージ。
そんな中でキラーパンサーが異名付きで特別恐れられているのはなぜなのでしょうか。
キラーパンサーは機動力の高さが随一
理由の1つ目はキラーパンサーの機動力の高さ。一般人がモンスターに出会ったらまず逃げるしかないですが、キラーパンサーのスピードの前では逃げ切ることが難しいために他のモンスターと比べて恐れられていると考えられます。
人間を襲うのは捕食目的か享楽目的か
捕食目的のモンスターは目撃情報が増える
もう1つの理由は人間を襲う目的です。
キラーパンサーとその他のモンスターの違いを考えた時、捕食目的か享楽目的のどちらで人間を襲うのかが重要なポイントになると考えます。
例えば隊商が襲われた時のことを考えると、享楽目的のモンスターは隊商のメンバーを皆殺しにしそうですが、捕食目的の場合、捕らえた人間を食する間に動きが止まり、ターゲットにされなかった他の人間には逃げるチャンスが生まれそうです。
つまり、捕食目的で人間を襲うモンスターの方が「敵の姿を目撃しながらも生還できる」人間が多いと言うことですね。
その他の人間を捕食しそうなモンスター
キラーパンサー以外ではオオカミがモチーフになっているさんぞくウルフも人間を捕食しそうな気もしますが、彼らは「山賊」の名を冠しているのでどちらかと言うと人間が持つ物資を奪う目的が大きいと推測できます。
それから、フクロウがモチーフになっているモーザも危険な香りがします。フクロウは現実世界でも「夜のハンター」の異名を取っており、羽音を立てずに小動物を狩る姿が有名です。
モーザクラスのサイズになると人間も捕食の対象になりそうな気もしますが、彼らはフクロウ最大の武器である翼を失っていますし、2足歩行なのでキラーパンサーほどの機動力も持たないに違いありません。よって、遭遇した時の危険度もキラーパンサーほどではないと考えます。
キラーパンサーが地獄の殺し屋に相応しい理由
以上、キラーパンサーの特徴をまとめると
「他のモンスターと比べてスピードが速いので襲われる機会は多いが、目的が捕食のため狙われなかった人間は逃げ切るチャンスもある」
と言うことができます。これゆえに上述した「襲われたが生還した」人物が多く「地獄の殺し屋」の噂を広めるきっかけになっているのだと考えられます。
まとめ
「地獄の殺し屋」の異名はキラーパンサーの動きが速く、捕食目的で人間を襲うという特徴から「襲われたが生還した人間が多い」ために広まったと考えられる。また、その発祥地はルラフェン地方▼
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