ドラクエ考察はくぶつかん

ゲーム内では語られていない疑問点について考察します

【ドラクエ7】炎の山の噴火はもっと効率的にできたのでは?と思う話

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炎の山

ドラクエ7の冒険序盤。過去のエンゴウ地方で炎の山の噴火を防ぐために主人公たちが奮闘するシナリオについて。火山を噴火させようとしていた炎の巨人はもっと効果的に噴火させる方法はなかったのか考察します。

背景

赤色の石板を揃えることで訪れることが可能になる過去のエンゴウ地方。主人公・キーファ・マリベルはこの世界を訪れた瞬間に3人揃って火山が噴火するイメージを見せられます。その後、エンゴウの村で聞き込みを続ける中で占い師パミラの予言でも火山の噴火が示唆されたことから、何者かが意図的に火山を噴火させようとしている気配を察知。それを阻止するために火送りの儀が行われる裏で原因究明に乗り出し、最終的に元凶である炎の巨人と戦うことになります。

 

黒い炎の着火方法

火山噴火のトリガーとなるのが炎の巨人が管理していた黒い炎なわけですが、なぜ炎の巨人は自らの力で黒い炎に着火しなかったのか(着火という表現が正しいかはともかく)

今回のテーマはこれです。黒い炎はエンゴウの村の人たちが火口に投げ入れた火を取り込んでいくことで噴火に至っています。ということは、なんらかの火による刺激があれば黒い炎に着火できるのではないかと思われます。であれば、炎の巨人の力でも噴火させられるのではないでしょうか。なにせ炎の巨人というぐらいですし、自らの炎の力を黒い炎に注ぎ込めば普通に着火できそうな気がします。実際、彼は戦闘中に火の息を使ってきますし、火の息を黒い炎に打ち込むだけで目的が達成されそうな気がするのですが、何かそうしない理由があるのか、あるいはできなかったのかを以下考えていきます。

 

炎の巨人が自分で火山を噴火させなかった理由

火力が足りない

ちょっと情けない理由ですが、炎の巨人が使える火力では黒い炎を着火するだけのエネルギーに至らず、仕方なくエンゴウの火送りの儀で運ばれてくる火を利用する必要があったのかもしれません。

エンゴウの村民が個人で火口に投げ入れる火のサイズは1人で持ち運べる松明のサイズ(リメイク版では頭に乗せる形式ですが、どちらも炎のサイズは同じぐらいと思われます)これが約20人分です。これだけ見ると「え、炎の巨人ってその程度の火力も扱えないの?」と思ってしまいますが、個人的にドラクエのゲーム中で描かれる世界はかなり縮小されたもの(※1)だと思っているので、実際にはもっと多くのエンゴウの人たちが火送りの儀に参加し、多数の火を投げ入れていったのではないかと思っています。

つまり、火送りの儀で集められる大量の火力を以って黒い炎に着火してしまおうという魂胆ですね。あり得ない話ではないと思います。

 

・・・

 

ここまで書いて気付いたのですが、炎の巨人の火力が足りないにしても黒い炎を火山のマグマにでもぶち込んでしまえば圧倒的なエネルギーで簡単に着火できそうな気もします。ちょっとこの仮説は無理がありそうですね。

 

※1:ドラクエ7では違いますが、例えば2Dの過去作のフィールド上では主人公と街や船などのサイズが同じぐらいの大きさで描かれていますよね。他にも、フィールド上を歩いていると昼と夜が切り替わる作品では船を使ってたった数日で世界を一周できたりもしますし、ドラクエのゲーム上での演出はかなり縮尺が狂った表現をされていると言えます。

なので、今回のテーマであるエンゴウの村もゲーム内で描かれている村民は全部で約20人ぐらいしかいないのですが、これも狂った縮尺での表現で実際はもっと多くの人々が暮らしていると考えています。20人の中には老人も多いですし、とても村を存続していける規模であるとは思えませんからね。

 

火送りの儀の火である必要があった

次の仮説です。火送りの儀で用いられる火は、エンゴウの民の炎の神への信仰心が宿ることで普通の火とは異なる力を持っているという可能性。この特殊な火を用いなければ黒い炎へは着火できないというのであれば、炎の巨人が頑張って自分の力で黒い炎に着火しようとしてもできない理由になるので納得できます。

エンゴウの人々はこれを「炎の神からいただく守り火」と呼んでおり、次の火送りの儀までその火を常に絶やすことなく管理している様子を村の中で見ることができます。現実世界ならともかく、ドラクエの世界観の中でこれほど神聖視して扱われている火であれば何かしらの不思議な力が宿っても不思議ではありません。

また、後のコスタールにおけるシナリオでも大灯台に灯す炎はエンゴウから運んできており、現代のコスタールにいる学者はこれを「聖なる永遠の炎」と呼んでいます。確かに大灯台のてっぺんの炎は管理者がいるようには見えない(※2)のに燃え続けているという点からすると「永遠の炎」、つまり放っておいても燃え続けるような性質を持つ可能性が示唆されます。確かにそれ程特殊な炎であれば黒い炎への着火に必須とされてもおかしくないですね。

 

※2:大灯台は防具屋の主人が登り切るのに1ヶ月を要するぐらい登頂が困難なつくりになっています。その他のコスタールの住人からもまともに登頂できた人物がいない旨の話を聞けますし、人間が定期的にてっぺんまで通って炎が消えないよう管理するのは不可能だと考えるのが自然です。

 

炎の巨人の慢心

個人的に一番推したい仮説がこちら。炎の巨人の慢心

つまり、「何も知らずにのこのこと自分たちの手で火山を噴火させに来る人間」という滑稽な構図を嘲笑っていたという可能性。これは完全に慢心で、任務達成よりも自分が楽しむことを優先しているという点でとにかく「詰めが甘い」の一言なんですが、これが結構ドラクエあるあるなんですよね。

ニセたいこうやボストロールが本物を始末しなかった理由」の記事でも書きましたが、現実世界でも順調に計画を進めている悪党が足元をすくわれるのはそんな大層な理由ではなく、こうした慢心によるものであるケースの方がよほど多いのではないでしょうか。

 

まとめ

 

▼慢心シリーズ▼