ドラクエ考察はくぶつかん

ゲーム内では語られていない疑問点について考察します

ボブルの塔におけるゲマとの攻防の不自然な点について考察

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ドラクエ5の終盤戦。ドラゴンオーブを求めてボブルの塔に向かうイベントについて。

ゲマ・ゴンズとの因縁の対決の場ということで印象に残っている方も多いことと思います。この時ゲマが取った行動には腑に落ちない部分が多いので疑問点についてのまとめと考察をしたいと思います。

背景

苦難の末に天空城を再び浮上させることに成功した主人公たち。

復活した天空人たちに詰め寄られているプサンからの依頼を受け、ボブルの塔にあるドラゴンオーブを探しに行くことになります。

そこで待ち受けていたのがパパスの仇敵ゲマとゴンズ。ドラゴンオーブへの道に立ち塞がった彼らと因縁の対決が行われました。

 

ゲマの行動の疑問点

まずはじめにゲマの行動についての疑問点を挙げます。

  1. なぜドラゴンオーブではなく竜の右目と左目を奪ったのか
  2. 竜の右目・左目を確保した後、地下に留まったのはなぜか

この2点です。ゲマがボブルの塔を襲撃した理由は、当然マスタードラゴンの復活を阻止するためでしょう。であれば、竜の右目と左目を奪うよりドラゴンオーブそのものを奪う方が確実です。

百歩譲って竜の右目と左目を奪うのが最善だったとして、それらを持ったままボブルの塔の地下に留まるより、大神殿に持ち帰るなり破壊するなりしてしまえば主人公たちも手の出しようがなかったはずです。なぜそうしなかったのでしょうか。

 

ドラゴンオーブに手を出さなかった理由

まずドラゴンオーブではなく竜の右目と左目を奪った理由について考えます。

 

ボブルの塔の上階でゲマたちに襲撃されたと思われる神父とのやり取りを見るに、ゲマの襲撃から主人公の到着までの時間差はほぼなかったものと思われます。また、ゲマは主人公たちが自分のすぐ後にボブルの塔に侵入して来たことは察知していたに違いありません。

 

その前提に立つと、ゲマがドラゴンオーブを奪うために竜の石像の内部に入り込んでしまうと、後から来た主人公に背後から襲撃される形になります。ゲマはこれを警戒して竜の右目と左目を奪うに留めたのではないでしょうか。

 

具体的に想像し得るリスクとしては、例えば竜の石像の内部に侵入者を拒むような罠が設置されていた場合、先に入ってしまうと罠と主人公の挟み撃ちによって不利になります

また、後から来た主人公たちが竜の石像の仕掛けに気付いた場合、ゲマが石像の内部にいる間に竜の右目と左目を外されてしまうと内部に閉じ込められてしまいます。※1

 

つまり、本当はドラゴンオーブを奪いたかったが、自分たちのすぐ後に主人公たちがボブルの塔にやってきたので背後からの襲撃を警戒して、竜の右目と左目を奪うに留めたのだと考えられます。

 

ゲマの移動能力について(※1)

リメイク版の演出を見ていると、ゲマは神出鬼没の空間移動能力を持っているかの如く描かれていますが、さすがにそこまで万能ではないでしょう。また、SFC版でも洞窟内でルーラを使うような描写が見られますが、あれは洞窟の入口付近でしたし、上手いこと天井を躱すような飛び方をしたのだと個人的には思っています。つまり、さすがのゲマでも何の制約もない空間移動能力は持っておらず、閉じ込められるリスクはあったと考えます。

 

ボブルの塔の地下で主人公を迎撃した理由

次に、竜の右目と左目を奪った後そこからなぜボブルの塔の地下に留まったのでしょうか。

万全を期すなら、そのまま大神殿に竜の右目と左目のどちらかだけでも持ち帰ってしまえば良かったはずです。竜の石像の位置からはボブルの塔正面の出入口も近く、開錠して脱出することも容易ですからね。

 

ところが、ゲマとのやり取りを見るに、明らかに地下で主人公を待ち構えていた様子。 

 特に不可解なのが、迎撃の意思がありながらゴンズと行動を供にしていなかった点。ゲマの性格からして1人でも勝てる自信があったというのは分かりますが、かと言ってあえて別行動をする必要もないはずです。

少なくとも神父に「恐ろしい2人組」と言われていることから、竜の右目と左目を奪取するまでは一緒に行動していたのでしょうし、その後別行動を取るのは不自然です。

 

 したがって、ゴンズと別行動をする明確な理由があったのだと考えられます。

正直なところ、あまり合理的な理由が考え付かないのですが、竜の右目と左目を別々の場所に隠そうとしていたというのがそれらしい理由でしょうか。ボブルの塔の地下は入り組んだ迷宮のような構造になっており、多くの強いモンスターが生息しています。そんな場所で別々に隠された右目と左目を探し当てるのは困難を極めるでしょう。

隠した上で主人公たちと戦えば負けた時の保険になりますし、迎撃の体制としては悪くありません。

 

竜の右目・左目の行方

奇しくも、ボブルの塔の地下にゲマとゴンズがいることが竜の右目と左目の在処の目印になってしまっています。もし本当に地下に隠そうとしていたのだとしたら、主人公たちの到着が予想外に早く、隠すのが間に合わなかったと仮定すればゲマとゴンズの一連の行動に一応の説明はつきますね。

結果として各個撃破されてしまい、完全に裏目に出てしまっているわけですが。

 

ゲマの思惑の流れ

以上を踏まえてゲマのボブルの塔での思惑を追ってみると

  1. ドラゴンオーブを奪い取るつもりでボブルの塔へ侵入
  2. すぐ後に主人公たちがやって来たため、作戦を変更して竜の右目と左目を奪う
  3. 主人公たちを迎撃する意思を固め、地下へ移動
  4. 迎撃前に竜の右目と左目を別の場所に隠すため、ゴンズと別行動。
  5. 想定より早く主人公たちに発見され、個別に戦闘。敗北。

一応の筋を通すならこのような具合でしょうか。主人公たちがすぐ後にやって来て計画を乱されたのかもしれませんが、それを差し引いてもアラが目立ちますね。

 

軌道修正のポイントは2つ。

  • 2の後にボブルの塔から離脱する
  • 4で隠すにしても別行動は避ける

やはり一番の判断ミスはボブルの塔から離脱しなかったことです。

確かにゲマにとって勇者の一族はいずれ始末しなければならない存在ですし、どこかで戦う必要はあったのでしょう。配下であるジャミの手にも負えないぐらいですから、自ら出向く必要があるとも感じていたはずです。

しかし、それはマスタードラゴンの復活を左右する局面である「今」ではないだろうと。

 

したがって迎撃の姿勢を取った時点で失策ですが、そこから最善を尽くそうと思えばせめてゴンズと共に主人公たちを迎撃するべきでした。そうすれば勝率も違っていたはずです。

 

まとめ